もうひとつの夏

もうひとつの夏
 

夏の想い出のなか、きみの笑顔の代償は
いったいどれほどのものだろう。

 
鳴り響く警告音と、ただ生きることに懸命な張りつめた透明な闇。
震えるその手が探しているものはいったい・・・。

 

ガラス細工のようなきみが、きみのその細胞のひとつひとつが、
音を立てて壊れ落ちていくようで、
確信と自責の間を行き来する激しい振幅を、こころの奥底に感じながら、
ただぼくはきみの手を握り、口をつくようにだいじょうぶを繰り返す。


きみの笑顔が、魂の喜びの証だなんて、
本当は、ぼくの自分勝手な独りよがりにすぎないのかもしれない。
闇の中につぶやくこころは、
いつしかだいじょうぶからごめんねに変わる。

 

それでもいつの日か、
苦しみ悩みながらも選んだ道は、
決して間違ってはいなかったのだと、
想い出が語ってくれる日が来るのだろうか。

 
 

夏の初めを告げる打ち上げ花火
蝉の声の協奏曲
気怠そうな顔のワンコ
頬をなでる生暖かい風
ぎらつく太陽
赤いトマトと緑のゴーヤ・・・ときどきオレンジ
頭にキーンな涼感製造マシーンのかき氷
水しぶきを放ち虹を映す水やりのホース
眠らない夜とカフェインの化学式
ほうろうの洗面器の底でからんからんと転がるビー玉
蚊取り線香のにおい
夜を真っ白に包みこむ花火の煙
ノスタルジーの意味さえ知らない線香花火


初めてがいっぱいの夏が、身体にこころに焼き付けたものは、
きっと五感が忘れないから。
それに触れたとき、想い出すのはきっときみの笑顔とぬくもり。
そして、ありがとう。


きっとかならず、ありがとう。。。

 
 
 
 

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2 Responses to もうひとつの夏

  1. mito says:

    あれぇ〜?昨日コメント入れたはずなのに。。。
    iPadのchromeが調子悪いんよねぇ〜泣

    なんて書いたっけ。。。?もはや紛れもなくケンボーショー。

    • ako says:

      あれ~?
      いま書いたわたしのレスはどこ行った???

      あははっ!
      さすが、毎日がまっさらなわたしたち~♪(*^^*)

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